お母さんだけが頑張ってるから
お父さんも同じ土俵にあげたい
もっと子育てに協力してほしい
そう考えるお母さんは多いかもしれません。
お母さんの相談を受けている支援者にも
そう思う方はいらっしゃると思います。
「今度父も連れてきてもいいですか?」
もちろんかまいません。
お父さんも共に学び
ご夫婦で考えを共有できることは
大変素晴らしいことです。
ですが、必ず一つ質問させていただきます。
「お父さんは相談したいと言ってますか?」
お父さんにその気がないのに
相談の場に連れて来られたとしたら…
避けなければならないのは
お母さん&支援者 vs お父さん
2対1の構図になることです。
お父さんは大人なので
支援者の前では無難にやり過ごす
と思いますが…
それでは何も変わらないのです。
目指したいのは
家庭の中でのお父さんの変化。
お子さんのことを理解して
子育てに協力的になって
お母さんの支えになることですよね?
想像してみてください。
お母さんと支援者に対峙されて
居心地悪そうにしているお父さんの姿を。
家庭に帰ったら不機嫌になるかもしれません。
人を無理やりわからせたり
変えることはできません。
それができれば子どもたちのことで
こんなに悩んだりしませんよね?
お母さんに「想い」があるように
お父さんにも「想い」があります。
それは男親としての想いかもしれないし
育ってきた環境やヒストリーから来る
なにかしらの想いかもしれません。
今回も講座を聞いてくれたお母さんが
「お父さんにも聞かせたいので
一緒に相談を受けたい」と
言ってくださいました。
このこと自体はとっても嬉しいのです。
ですが
やはり慎重になってしまう自分がいます。
本来であれば
お父さんはお父さんだけで話す時間をとって
聞いてあげることが大切だと思うのです。
そこで、今回支援員さんと協力して
「お父様・お祖父様だけのおしゃべり会」
を企画することになりました。
スタッフも男性限定にする予定です。
内容は現在計画中ですが
ニーズがあれば一般公募の形でも
やっていければと思っています。
この会で大切にしたいことは一つ。
お父さんの想いや悩み(なんでもあり)を
まるッと受け止めて包み込むこと。
お父さんには
お父さんのストーリーが必ずある。
そこをしっかりと聞きまるッと包み込む。
お父さん自身が自分を理解してもらえている
と感じることができれば、きっと緩んで
家庭での様子が変わります。
僕のセッションを受けてくれた
あるお母さんが
旦那さんに対する自分のかかわり方を
少しだけ変えたら、家庭内での会話が増え
これまで気を遣いながらでないと
話ができなかったのが
嘘みたいに気楽に話せるようになり
実は壁を作っていたのは自分だったと
気づいたことで、更にスムーズに
コミュニケーションが取れるようになって
家庭の中が明るくなった
と嬉しそうに話してくれました。
なぜパートナーシップが激変したか。
セッションを通して、お子さんへの理解を
進めていく中で、旦那さんにも旦那さんの
事情があるのかもしれないということに
彼女自身が気づいたのです。
そして
旦那さんに理解してもらうより先に
旦那さんのことを理解したのです。
ご夫婦だと特に見逃しがちかもしれませんが
お子さんに
お子さんだけのストーリーがあるように
お母さんにも
お母さんだけのストーリーがある。
お父さんには
お父さんだけのストーリーがあって
支援者にも
その人のストーリーがあるのです。
まずは
一人一人のストーリーをしっかりと理解し
お互いに理解し合うこと。
そうしてはじめて
よりよい協働関係が生まれるのです。
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