「やらなくていです!そんなの無理ですよ。」

支援者

保育士さんに向けて放った僕の第一声。

保育士へのコンサルテーション

半年前の保育園での支援会議での出来事。

お子さんへの対応に困り果てている中
待ちに待った巡回指導で
心理士さんが保育士に伝えた対応策。

でもそれは・・・
とても保育園の中で保育士が
実践できるものではなかった…。
 
 
失望と混乱の最中にあった保育士への
武智からのスーパーバイズ(SV)。
 
 
冒頭の言葉からはじまって
率直に感じることをお伝えさせていただくと

保育士さんからはホッとしたように
涙があふれていました。
 
 
つい昨日その保育園を訪れた支援員が

「一番ほしいタイミングで
 一番ほしい言葉を言ってもらえた!」

担任の保育士があのSVの日のことを
大変感謝していたと教えてくれました。

その日を境に、保育士の肩の力が抜けて
クラスの雰囲気がガラッと変わったそう。
 
今では相談対象だったお子さんも
どこにいるかわからないほどクラスに溶込み
いい卒業式が迎えられそうだということ。

嬉しい報告でした😊

アドバイスは誰のため?

SVの場面で見立てや助言を話すことは
簡単です。
 
でも、助言を実践するのは誰か。。。
 
SVする人ではなく、受ける人。
 
 
SVは受ける人たちのためにある。
 
 
受けた人たちが何を感じて
それぞれの日常の中でどんな行動をするか

そしてどんな変化があったか

心(気持ち)の変化かもしれないし
問題が解決した、事態が好転したといった
現実の状況の変化かもしれない。

どんなに立派で正しい助言をしたとしても
現場で活かせなければ
何の意味もない
のです。

できるところからはじめればいい

今回のSVの場面で重視したのは
「やらなくていいこと」の整理
 
 
「やらなければならないこと」
「やれたほうがいいこと」

は、もう既にわかっている場合が
多いように感じています。

「それでもできない」から苦しいのです。
 
 
思いのある保育士(支援者)ほど
すべての場面で、どんなときも
その子に合わせた「いい対応」をしなければ
いけないと思っています。

だからこそ

「やらなくていいこと」
「やらなくていい場面」

をはっきりさせていくのです。
 
 
すると自然と

「今できること」
「ここならできそうという場面」

が整理されてきて

「やってみよう」
「やれるかも」

という気持ちが湧き上がってきます。
 
 
できる範囲で
できるところから

はじめればいい。

余裕をもってかかわり
保育士さんが手応えを感じること

そして
お子さんも手応えを感じられること

そこで感じた手応えや
新しく作った関係性が

他の場面にも活きてくるのです。

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