以前にもお話ししましたが
武智は相談を受けているとき
「寄り添おう」
と思ったことはありません。
寄り添おうと思って
寄り添えるものではなく
相手が「寄り添ってもらえた」
と感じるものだと思っています。
面談中に意識しているたった一つのこと
相談に来るお母さんたちは
お子さんのことで困ったことがあって
その状況を改善したくて相談に来ます。
そのため、多くの場合
「お子さんの状況を理解しよう」
と思ってお母さんの話を
聞いているのではないでしょうか?
もっと言うと
「どんなアドバイスをしようかな?」
と考えながら聞いているかもしれません。
当然ですよね!
状況を正確に理解(アセスメント)しないと
今何が必要なのかわならないから。
でも
これだけでははっきり言って不十分です!
たとえそのアドバイスが
どんなに的を射たものであったとしても
実際の生活の中で、お母さん自身が
活用できなければ意味がありません。
僕が面談中に考えていることはただ一つ。
「理解したい/わかりたい」
ただそれだけです。
そんなの当たり前やん!
と思われたかもしれません。
そう!当たり前なんです。
大切なことはいつだってシンプル。
では
何を理解したいと思って聞いているか…
それは
目の前にいる「お母さん」のことです。
お母さんが
◎今何を感じているのか
◎お子さんにどうなってほしいと
思っているのか
◎どんなことを大切にして
お子さんとかかわっているのか
◎お子さんのことをどう捉えているのか
◎ここまでどんな想いで子育てしてきたのか
◎日々どんな想いで生活しているのか
◎大切にしている価値観はなにか
そんなことを感じながら話を聞いていると
自然とここまで歩んできたお母さんの道のり
に対するリスペクトの念が湧いてきます。
まるっと包み込む
お母さんが歩んできた道のりを
まるっと包み込む感覚です。
そうすると、自然と
労いの言葉が生まれてきます。
お母さんのいいところが
目に入ってくるようになります。
「まるっと包み込む」=「全肯定」
それが相談のベースになってきます。
だからお母さんたちは僕の話を
素直に受け取ってくれるのだと思います。
先週武智の個別相談を受けてくれた
お母さんが夜メールをくれました。
快く掲載許可をいただきましたので
シェアさせていただきます。
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本日も親切で丁寧な面談を
ありがとうございました!
面談のあとの心の爽快感が心地よいです。
パワーチャージできました^^
毎回、ほんとうに
ありがとうございます( ´ ▽ ` )”
気持ちに寄り添って下さる支援者の方は
たくさんいらっしゃって
とてもありがたいのですが
私はその優しさの向こう側にある
問題の対処法が知りたいのです。
が、なかなかシックリくる回答を
貰えた気がしていなくて
でも武智さんのお話は腑に落ちる
というか毎回ヒラメキのような
探していたものが見つかった
時のような感覚になります!
また相談に乗っていただけると嬉しいです。
(ここまで)
わかっていてもできない。だからから苦しい。
「腑に落ちる」
「探していたものが
見つかった時のような感覚」
この表現が嬉しかったのです。
僕が話したことや発した言葉が
もしこのお母さんの中になかったとしたら
このように表現することはできません。
自分の中にすでに「ある(あった)」もの。
僕とやりとりすることで
すでにあるものがつながった
のだと思います。
頭で考えていたものが肚に落ちたり
内側からの気づきが湧き上がったり
モヤモヤしていたものがスッキリ流れたり
僕は頭で得る情報や知識以上に
こういった「体感」を大切にしています。
そもそも
相談に来るお母さんの多くは
何をすべきなのか
何ができた方がいいのか
わかっています。
わかっていてもできないから
苦しいんですよね。
実はアドバイスも
ほとんどしてないんですね。
お母さんの話を聞きながら
感じたことをフィードバックしつつ
一緒になって、できることを
発掘していってる感じでしょうか。
と言っても、いつもいつも
うまくいくわけではありません。
自分が話をする内容が届いてない、
受け取り拒否されてるなぁと感じた時に
やっていることがあります。
それについてはまた改めて書きます。
今日も最後までお読みくださり
ありがとうございました♪
ちょこっとつぶやき
大切なのは
子どものストーリーを理解すること。
それに加えて
お母さんのストーリーを理解すること。
相談の時に意識すべきは
「目の前にいる相談に来た人」です。
お母さんが相談にいらした場合は
お母さんを意識するのです。
お母さんが語る子どもの問題をその場で
解決することはできないんだよね。。。
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